「その着せ替え人形は恋をする」は大好きな漫画の1つですが、アニメも漫画にかなり忠実でよき!です
今回は五条くんが初めて、喜多川さんに雫たんのコスプレ衣装を作るシーンから。
初めての人用の衣装作り、おじいちゃんのケガ、学校のテスト・・いろんなことが重なって、いっぱいいっぱいになってきた時のセリフ。
どんなに好きだからって向いているわけじゃない
頑張ったからって報われるなんて限らない
これは以前の【「信じれば夢は叶う」に省略された真実の言葉】で書いたこととも近いですね。
「3月のライオン」のように勝負の世界の話では、「自分なり」に努力したところで、それが相手を上回っていなければ夢は叶いません。
じゃあ今回の状況ではどうでしょうか。
もちろん、誰よりも目立ちたい、有名レイヤーになりたい!という気持ちなのであれば勝負の世界かもしれませんが、喜多川さんは「推しへの愛☆」として、誰かと比較する目的でもなければ自分のためでもなく「雫たんのため」にコスプレしたいのです。
そして、それを手伝うことになった五条くんも「喜多川さんのため」なのです。
でも慣れないことで思ったように進まない・・そもそも、自分に向いているのかどうかすらわからなくなってきた時、
そんな心が折れそうになった時に思い出したのは、じいちゃんの言葉でした。
「好きだからってやってけるもんじゃねーしよぉ」
「まあ・・けどうなぁ これが・・
好きだから大変な時に踏ん張れるもんでなぁー・・」「喜んで欲しいから
しんどくても頑張れるもんだぞ」
好きだからって続けられるものではない。
でも好きだからいざという時に踏ん張れる。
そして、喜んでくれる誰かがいるから頑張れる。
ここって結構重要なところだと思うんです。
自分のために頑張るって意外とツラいです。
それこそ、3月のライオンでの零くんのように、相当ストイックにやり続けないと脱落します。
ってか、零くんだってひなちゃんとのことがあったから「勝ちにこだわる」ようになったとも言えます。
誰かのために頑張るなんて偽善じゃん!所詮みんな自分のためでしょ?
と思うかもしれませんが、実は自分のためだけだと、ちょっと嫌なことがあった時にすぐに辞めがちなんです。
忙しいし、慣れてないし、向いてないかもだし?
もっと自分には他にあるんじゃない?
あー、モチベーション続かないわ〜(-ω-`_)
って、いろんな言い訳をつけて手を止めます。
そういう全てを振り切って突き進むには、相当の気合と根性と、それを継続できるだけのエネルギーを「自家発電」し続けなければいけません。
五条くんだって、自分の技を磨くためにコスプレ衣装を作っていたとしたら、おじいちゃんのケガや学校のテストで時間が取れない時に、睡眠時間を削ってボロボロになりながらまで作り続けられたか・・?といったら、多分Noでしょう。
わざわざ時間がない時に無理をせずとも、もっと落ち着いて集中できる時の方がいいだろうと、後回しにしたはずです。
結局、私たちが最終的に頑張れるのは「誰かのため」だけなんですよね〜(-_- )ウンウン
ところで、特に今って、誰とも関わらなくても1人で生きていけるし生きていると思いがちです。
だけど実際にはいろんな人と関わって繋がってます。
1人でやってる!って思ったとしても、じゃあ今手に持っているスマホは?かじっているパンは?
着ている服、座っている椅子、机、家、出たゴミ・・全て自分以外の誰かが考え・生産流通販売し、それを手に入れるお金も必ず誰かから手に入れたはずです。
「いや、オレ、自分で稼いでるし。」
という場合も、その稼いだお金は必ず”誰か”からいただいたはず。誰かからいただくために、少なくとも何かしら頑張ったはずです。
何もなくて勝手にお金を置いていってくれるような親切な人は世の中にいないですからね・・( ̄▽ ̄;)
もしくはニート?とかで、
「ふーん、俺は全部勝手に手に入るし。」
と、もらう一方で、自分は何もしていない場合もあるかもしれません。
いわば、いいとこ取り。自分が良ければ全てヨシってやつです。
だけど、ちょっとイメージしてみて欲しいのですが、例えば、水の流れ。川を堰き止めるとどうなるか?
水の流れを堰き止めた行末はドブです。澱みが溜まって水が汚くなっていき、死骸が溜まって臭くなる。
もし相当に恵まれていた環境だとしたら、それは水で言えば強い流れです。これを無理に堰き止めたら、いつか水が押す強さに耐えられず破壊されます。
だから貴族には「ノブレスオブリージュ」という言葉が生まれるくらい、様々な義務をこなさなければいけなくなるのです。
人との繋がりも同じようなもので、流れを止めた先に待っているのは自身の不幸。
つながりの中で生きているのだから、自分のそのつながりを大事にしていきたいですね(*´꒳`*)
今回の引用